「うちみたいな小さい店に、AIチャットボットなんて大げさかな。」
そう思っていませんか。実は個人店向けの料金プランも、ここ最近でかなり増えています。
ただ、無料の範囲はサービスによってけっこう違います。今回はLINE公式アカウント・Chatbase・Tidioの3つを、料金と無料枠で比べてみました。

① 個人店にとってAIチャットボットは何をしてくれるのか
やることはシンプルです。営業時間外の問い合わせに、代わりに一次対応してくれます。
店の前に「無人受付」を1つ置くようなものだと思ってください。閉まっている間も、よくある質問にはその場で答えてくれます。
タイプは大きく2つあります。決まった選択肢の中から答えを選ぶ「シナリオ型」と、こちらが用意した情報をもとに自分の言葉で答える「生成AI型」です。個人店の問い合わせは営業時間・料金・予約方法あたりに集中しがちなので、実はどちらのタイプでも困らないケースが多いです。
ここ、意外と見落とされます。高機能な生成AI型を選ばなくても、用件が絞れているなら十分なことは多いです。
② 比較するときに見る場所は3つだけ
チャットボット選びは、引っ越し業者の見積もりを比べるのに似ています。総額の安さだけで決めると、後で「これは別料金でした」が出てきます。
見るべき場所は次の3つです。①料金体系(初期費用と月額、AI機能が別料金かどうか)②無料枠の範囲(通数や会話数、期限つきか毎月リセットされるか)③日本語対応(お客様への返信文だけでなく、自分が使う管理画面も日本語かどうか)。
この3つ目、地味に効きます。管理画面が英語だけだと、設定変更のたびに手が止まってしまいます。
③ 実際に比較してみた
先に結論を言うと、無料の中身がそれぞれまったく違います。数字で並べてみます(いずれも2026年9月時点)。
| サービス | 無料枠 | 有料の目安 | 日本語対応 | 向いている店 |
|---|---|---|---|---|
| LINE公式アカウント(AI自動応答β) | 基本の配信は月200通まで無料。ただしAI自動応答(β)を使うには「チャットPro」オプションが別途必要 | チャットProオプション 月額3,000円(税別)から | 管理画面・応答文とも完全対応(国内サービス) | すでにLINE公式アカウントを運用している店 |
| Chatbase | 1エージェント・月50メッセージ分の credit まで。14日操作がないと自動削除 | Hobbyプラン 月40ドルから | お客様への応答は日本語可。管理画面は英語 | 自店のサイトやPDFの情報をもとに答えさせたい店 |
| Tidio(Lyro AI) | 基本プランに無料枠あり。AI応答(Lyro)は毎月ではなく、初回のみ50会話まで無料 | 基本プラン 月29ドル+Lyro AI追加 月39ドル(50会話分)から | お客様への応答は日本語可。管理画面は英語 | ECサイトやオンライン予約を持つ店 |
ここで気をつけたいのがTidioです。「無料プランあり」と聞くと毎月使い放題のように感じますが、AI応答の無料分は初回の50会話だけで、翌月から自動で増えるわけではありません。無料の意味が、サービスによって別物だと思ったほうがいいです。
④ 向き不向き
道具箱に工具を1本足す感覚で選ぶと、迷いにくくなります。
すでにLINE公式アカウントで顧客とやり取りしている店なら、LINE側にAI機能を足すのが一番手間もコストも小さいはずです。使う場所を増やさずに済むからです。
逆に、ホームページやメニュー表のPDFを読み込ませて答えさせたいなら、ChatbaseのようなRAG型(自分の資料をもとに回答するタイプ)が向きます。
予約サイトやネット販売もあわせて持っているなら、そちらと連携しやすいTidioも候補になります。ただし管理画面が英語な点は、事前に触ってから決めたほうが安心です。
⑤ 今のところの結論
無料はどれも「お試し」の範囲だと思っておいたほうがいいです。本気で運用するなら、月3,000円前後からの予算感で見ておくと慌てません。
まずは今使っている連絡手段(LINE・自社サイト・予約システム)に、一番自然に足せるものから試してみるのがおすすめです。
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